ミスター都市伝説という肩書きで活動している、芸人の関暁夫。
多くの都市伝説や陰謀説を唱えていることで有名だ。
そんな関暁夫。
やりすぎ都市伝説で散々ぱら陰謀説を唱えたのがやりすぎだったようで、とうとう、とある有名企業から苦情が来たというのだ。
問題となったのは、やりすぎ都市伝説外伝と称して、関暁夫がシアトルまで行き、都市伝説の真相を探るという番組回でのこと。
この回の番組では、ある有名企業二つに、フリーメイソンによる陰謀説の矛先が向けられた。
それが、スターバックスとマイクロソフトだ。
まず、シアトルで生まれ、シアトルに本社を置くスターバックス社について関は、この本社のマークに、フリーメイソンの目のマークがあると語った。
その画像というのがこちら。
これは、スターバックス社の時計台の上に掲げられたマークなのだが、これが、フリーメイソンの目のマークなのだという。
ここまでは、関が語る都市伝説としては可愛いものだ。
問題は、マイクロソフト社の方だ。
マイクロソフト社と言えば、世界的な億万長者の一人、ビル・ゲイツが創業した会社だが、そのビル・ゲイツが運営する「ビル&メリンダゲイツ財団」がフリーメイソンと密な関係にあると関は語ったのだ。
その証拠として関が挙げていたのが、空から見た際のその財団の形。
空から見ると、この財団は、フリーメイソンの象徴である、定規とコンパスの形をしているのだとか。
その画像がこちら。
更に関は、この財団が関わっている事業の一つであるワクチンについて触れ、そこで恐るべき陰謀説を語りだした。
それが、ビル・ゲイツの隠れた野望、世界人口のコントロール。
ビル・ゲイツは、ワクチン事業の裏で、密かに世界人口をコントロールしようとしているという、壮絶な陰謀説を披露したのだ。
恐らくは、それがマイクロソフト社の逆鱗に触れたのだろう。
その後、その内容を放送したテレビ東京に対し「誤解を招く内容が多く含まれている」として、協議を申し入れたのだ。
いつもは他人の都市伝説を語っている関だが、本人にも都市伝説が語られることになるとは、名誉なことなのだろうか。
それ以外にも関は、過去に多くの都市伝説を語っているが、中には、特定の団体から訴えられやしないか?とヒヤヒヤするようなものも多い。
例えば、服部半蔵に関する都市伝説。
その人物の正体が実は○○であった、などと言ったり、などなど。
その都市伝説というのがこちら。
オウム真理教の無刻印金塊と金丸信
;強制捜査で教団の金庫から七億円の現金と共に十キロの金塊が見つかっている。その金塊は無刻印で金丸信事件と同質と思われている。出所は北朝鮮ではないかとの報道も流れた。実行部隊のトップ早川「建設大臣」は93年から頻繁に北朝鮮を訪れていた。
「北朝鮮の中央銀行はロンドンのゴールドマーケットに認められた刻印をもっている。可能性はないかと言われれば分からないが、無刻印のままでは流通性がなくなる。いずれにせよ正規の流通ルート以外から手に入れたものだろう」(田中貴金属工業)
「北朝鮮からと言うのは材料不足。話としては面白いが短絡的だ。しかし、市場流通性がない無刻印金塊を所持していたのが、ともに山梨に関係する金丸、オウムだったという点には、何らかの意味が有ろう。
山梨、とくに甲府は宝飾産業のメッカなので、工業用として入ってきた可能性もある」(アジア国際通信、神保隆見氏)
オウムは無刻印金塊を何処から手に入れ、何に使おうとしていたのか。
【参考『月刊現代・1995年七月号』88頁「オウム事件13の謎」より抜粋】