2014年で、計37回目となる鳥人間コンテスト。
大学生が人力の飛行機を制作し、
どこまで遠くに飛べるかを競う競技です。
始まりは、1977年なので、
何気に長寿番組ですね。
しかし、この鳥人間コンテンストには、
ある都市伝説があります。
それが、過去に出場者が事故を起こし、
番組制作元や所属していた大学、その他、
飛行機を制作した同学生を相手取り、裁判を起こし、
今も裁判中なのだとか。
調べてみた所、
都市伝説でもなんでもなく、
れっきとした事実でした。
この事故が起きたのは、
2007年の鳥人間コンテンストでのこと。
九州工業大学に在学していた、
当時20歳の女子大学生が操縦士を務めた飛行機が、
滑走路を飛び出た直後に落下、そのまま約10m下の海に墜落。
その際、操縦士をしていた女子学生は落下の衝撃で、
「脳脊髄液減少症」という病気を患ってしまう。
この事故の後、女子学生は悲痛な日々を送ったそうです。
事故直後は、強烈なめまいに襲われ、
歩くこともままならず、ほぼ寝たきりのような生活を送り、
その後、入院。
後に退院するも、
車椅子や松葉杖での生活を余儀なくされる。
元々、学校から10分程度の距離に住んでいた女子学生だが、
事故後は、通学に1時間近く掛かるほど、
普段の生活に支障をきたすほどだった。
そして、無事大学を卒業するが、
その後も病気の症状に苦しめられ、
悲痛な時期を過ごす。
その後、ブラッドパッチと呼ばれる治療を受け、
体調は徐々に回復しているとのこと。
さて。上述したように、
この事故は裁判沙汰になりました。
そのことについて女子学生は、
提訴期限が迫っていたのと、テレビ局側と話し合いをしても、
「裁判はお互いのためにならない」との回答しか得られなかったから、
裁判を起こそうと決意したインタビューで語っていました。
そして、今現在も裁判が継続中だそうです。
あくまでも個人的な意見ですが、
大学側に非があるとは思えない(大学生は社会的身分は大人であり、
サークルというのは、課外活動扱いが妥当かと)が、
番組制作側の安全対策と、
同じチームとして飛行機を作っていた責任者の方々には、
ある程度の責任があるのでは?と。
事故が起きた際に操縦士だけ大きな被害を被った、
というのは、責任を操縦士一人に押し付けているとも取れますからね。
ちなみにですが、この女子学生は、
提訴を起こした相手に対して、
合わせて4000万円強の支払いを求めているらしいです。
夏の風物詩である鳥人間コンテンストにも、
こんな黒い都市伝説があったんですね。
「都市伝説」が何かわかっていないマヌケw