日本史において、重要な人物の一人である坂本龍馬。
ただ有名なだけでなく、未だに人気のある武士でもあり、何度もドラマ化映画化をされた人物でもある。
そんな坂本龍馬だが、実はにわかにこんな話が語られている。
坂本龍馬はフリーメイソンだったという都市伝説。
しかしながら、この都市伝説。
デタラメである可能性も十分にあると言われているのだ。
そもそも、坂本龍馬がフリーメイソンだと言われ始めたのが、貿易商であった、トマス・グラバーという人物との繋がりがきっかけである。
しかし、このトマス・グラバーという人物。
フリーメイソンであったという客観的事実は一切ないのだ。
フリーメイソンに加入したとされる資料もなければ、その事実を証明するようなものも一切ない。
では、なぜ、彼がフリーメイソンだと言われているのか。
その理由が、長崎にあった、彼の住居前にある石柱の存在である。
グラバー邸の前には、フリーメイソンの象徴とも言われている、定規とコンパスが描かれた石柱が存在するのだ。
しかし。
この石柱。
なんと、グラバー氏とは一切関係がないのだ(笑)
その石柱が建てられたのは、非常に偶然の出来事だったと言われている。
そして、それ以外の理由として挙げられているのが、竜馬の海外渡航。
当時、坂本龍馬は、お忍びで、フリーメイソンの発祥の地である、イギリスに渡航していたと噂されている。
そして、その海外渡航の後の彼の言動や思想は、明らかにそれ以前の彼とは違う。
そのことから、やはりフリーメイソンに影響を受けていたというのだが、実際には、海外に行ったと言われる証拠は何もない。
確かに、ある時期の彼の行動を示す資料が不足しているのは事実なようだが、それには別の理由があったと言われているのだ。
坂本龍馬は、史実では、最後暗殺され亡くなったことになっているが、暗殺を恐れ、一時期、身を隠していた。
そのため、彼の行動が一部不明だったのだ。
更に、彼がフリーメイソンであったと言われるには、もう一つハードルがある。
それが、英語だ。
今でこそ、フリーメイソンになるには、英語が一切わからなくも問題ないが、あの当時、フリーメイソン加入の儀式は、全て英語で執り行われていたのだ。
英語を話すことが出来たという事実を示す資料もない竜馬が、果たしてフリーメイソンになれたのかどうか。
非常に疑問だ。
他にも、彼の言動や恰好、その他思想などが、当時にしては、ある意味で近代的、欧米的であったことなどがフリーメイソンであったと言われる所以なのかもしれないが、そもそも、革命を起こすような人間が、一般人と同じような思想であるはずがない。
いつの時代も、世の常を変えてきたのは、常に異端児であったことを考えれば、彼が”普通ではない”ことは必然なのだ。
そういったことを考慮すれば、坂本龍馬がフリーメイソンであったというのは、そこら辺にいるおっさんがフリーメイソンである確率と大して変わらないのかもしれない。
ちなみに、これに近いデタラメな話で、昭和天皇=フリーメイソン説というのも存在する。
しかし、これもデタラメであった可能性が高いと言われている。
…ただし。
昭和天皇をフリーメイソンに加盟させようとという計画は実際にあった。
その内容がこちら。
お前みたいに無知な人間がそういう事を言うのは誰に洗脳されたんや笑