今でも語り継がれる、日本史に残る悲劇、原爆投下。
色んな意味で、この出来事を我々日本人は忘れてはいけないわけだが、子供たちにどう伝えて行くべきか、というのも考えるべき問題の一つである。
特に難しいのが、その悲惨さをどう伝えるかだ。
過去、原爆投下に関するテーマで描かれた作品というのは、多数存在する。
有名なものだと、2013年に色々と物議を醸した「はだしのゲン」などがある。
作中では、原爆の恐ろしさをこれでもかと描かれている作品だ。
しかし。
それに負けないほど、強烈な描写で、過去、多くの子供をトラウマにしたアニメがある。
それが「ピカドン」という短編アニメ。
タイトルが大分直球な感じもする上、ポップに感じるかもしれないが、このアニメは多くの子供を泣かせたことで有名なのだ。
特に恐怖を呼んだのが、その描かれ方だ。
というのもこのアニメ。
セリフや音楽が一切ないのだ。
あるのは、効果音だけ。
最初は、平和でほのぼのとした映像が映し出されるのだが、原爆投下が行われた瞬間、地獄絵図と化す。
ある男性は、肉が溶け出し、子供を抱く母親は目玉が飛び出し、と、子供なら絶句しそうな映像が映し出されている。
しかしながらこのアニメ。
原爆の恐ろしさをある意味で鮮明に描いているとして、世界的な評価は非常に高い。
そのため、80年代は、教育の一環として、子供向けに上映されていた。
しかし、その恐ろしい描写に、泣き出したり、絶叫したりする子供が続出し、今では、上映されることはほぼなくなってしまったのだ。
悲惨さを伝えるには、うってつけの作品なのかもしれないが、違う意味で子供にトラウマを植え付けてしまう、諸刃の剣の様なアニメである。
ちなみに、過去に、原爆投下後の世界を描いているのでは、と噂されたアニメがある。
今や、世界的アニメであるその作品は、色々と考えさせられることが多い、哲学的なアニメとしても有名だ。
その主人公が、放射能の影響で、突然変異を起こした○○なのだとか。
そのアニメというのがこちら…