クリスマスと言えば、サンタクロースが子供たちにプレゼントを届ける日として、日本でも定着している特別な日である。そんなクリスマスにまつわるこんな素敵な都市伝説があることを知っているだろうか。それが、メリーランド州で起きた奇跡。
クリスマスの本場と言えば、英語圏、とりわけキリスト教の信者が多い地域である。特に、アメリカはキリスト教の信者が多く、クリスマスのイベントも各地で多数催されている。
そして、アメリカでもクリスマスの日にはトナカイに乗ったサンタクロースが、子供たちの元にクリスマスプレゼントを届けるというのが通説であり、子供たちは毎年それを楽しみにしている。
しかし。
アメリカのとある州で、そのことに関してある問題を抱えていたのだ。
それが、メリーランド州。
メリーランド州では、感染症などが蔓延する恐れがあるとして、州全体で、トナカイの搬入を禁止しているのだ。
それはつまり、メリーランド州には、トナカイが入ってこれないことを意味しており、これを知ったある少年が、父親にこんな素直な疑問をぶつけた。
「僕たちの州にはトナカイが入ってこられないのだから、サンタクロースは来れないの?」
幼い我が子が目に涙を浮かべながら、純粋無垢な疑問をぶつけて来たことに父親はハッとした。
そして彼は、すぐに行動を起こす。
というのも、その父親というのがメリーランド州の議員だったのだ。
彼は、この問題に取り組むべく知人を集め、メリーランド州の知事に直訴。
一見すると、そんなどうでも良いと思えるような直訴だったが、子は宝というのは世界共通なのだろう。
子供たちの夢を壊さないために、その知事は頭を働かせ、こんな素敵な解決策を思いつく。
それが…
「12月24日の夜にだけメリーランド州の空をトナカイが飛ぶことを許可する」
これをメリーランド州の法としたのだ。
一休さんもビックリな素敵トンチで、子供たちの夢を壊さず、かつ、トナカイを搬入させないという本来の法を守る解決策を生み出す、なんとも、素敵な都市伝説。
一見すると嘘くさい話だが、この話は実話である。
なんとも、アメリカらしい洒落た話だ。
さて、聖なる夜ということで、クリスマスにはこれに限らず素敵な都市伝説が多数存在するが、クリスマスそのものについて理解している人というのは意外と少ない。
キリストの誕生日と思っている人もいるだろう。
しかし、実際にはそうではない。
それどころか、現代のクリスマスというのは、本来の意図から大きくズレ、汚されたとまで言われていることを知っている。
その現状を見かねたローマ法王が、クリスマスに関して異例中の異例とも言える”ある声明”を出したこともあるのだ。
その内容というのが…