クレヨンしんちゃんの都市伝説には枚挙にいとまがない。
怖い系の話が比較的多いのは、亡くなった作者の臼井儀人さんの性格にもよるところが大きい。
しかし今回紹介する都市伝説は、わりとポップな感じ。
それが”しんのすけの笑顔”に纏わるものだ。
実は主人公のしんのすけには「正面を向いて笑わない」という裏設定が存在する。
言われてみれば、確かにしんのすけの笑顔を真正面のアングルから見た記憶はない。
常に「横」もしくは「後ろ」からのアングルでしか、しんのすけは笑わないのだ。
記憶が曖昧の人のために、しんのすけの笑顔をご覧頂こう。
これがしんのすけの笑顔だ。
絶対にこういった微妙なアングルでしかしんのすけは笑わない。
ここまで頑なに、このアングルを突き通すのはなぜか?
実はここには、亡くなった作者の臼井儀人さんの強い意向があったのだ。
しんのすけがニヤっと笑うと、どうしても下品な印象を与えてしまう。
臼井さんの中では、しんのすけは天真爛漫のイメージなので、なるべく下品な印象を与えまいと、正面からの描写を一切なくしたのだという。
こういった些細なところに、クレヨンしちゃんに対する臼井儀人さんの想いを感じる。
実際に、これまでに1度もしんのすけが正面を向いて笑うシーンはない。
本当にないのか?と思い、必死に探してみたが、一切見当たらなかった。
それもそのはず、作者である臼井儀人さんは周りのスタッフ全員に「正面からの笑顔は絶対に書くな」と告げていたのだ。
この徹底ぶりは、さすがと言うよりない。
しかし私はそんなことでは諦めない。
いちクレしんファンとしては絶対に正面からの笑顔も見てみたい!と躍起になって探したところ遂に発見。
正確には、しんのすけが笑ったら100%こうなるという画像を見つけたのだ。
それがこちら。
このじいさんはしんのすけの祖父である「野原銀の介」だ。
はっきり言って、しんのすけと違うのはシワと髭のみである。
ちょっと手を加えただけのしんのすけだと言える。
これが未だかつて描かれたことのない「しんのすけの正面からの笑顔」だ。
たしかに、この笑顔からは「天真爛漫」な感じは伺えない。
しんのすけのあのおてんばなイメージは、生前の臼井さんが守り続けた大切なものなのだ。
今回紹介した都市伝説は心が温まるものだったが、物足りない人のために”怖い都市伝説”も載せておく。
一転、非常に怖い都市伝説ばかりなので、注意して読むように。
ある回でマサオ君の新しいラジコンを,公園で走らせていたらいじめっ子にラジコンを壊され,
しんちゃんが登場して,しんちゃんのラジコンも壊された時,しんちゃんは正面から笑っていましたよ?