雑誌スピリッツで連載されていたが未完で連載を打ち切った、漫画クリームソーダシティ。
それだけなら何でもない話だが、その連載中止理由というのが、「ある権力による圧力」というものと、作者本人が公言したことで話題になった。
しかし、その発言が、もし狂言だとしたら…
クリームソーダシティが連載を打ち切ったのは、雑誌スピリッツ上で、ある漫画に話題が沸騰していた時のこと。
それが、「美味しんぼ」。
過去に美味しんぼは、その作中で、福島の放射性漏れによる被害が水面下で深刻化していることを暗にどころか、大々的に取り上げ大きな波紋を呼んだ。
市長が突然鼻血を出すシーンが描かれており、福島ではこんなことは日常茶飯事である、と言ったニュアンスのことが書かれていた。
それと時を同じくして、クリームソーダシティが未完のまま連載を終了したのだが、その理由について、作者である長尾氏は、「ある権力による圧力」と語ったことから、美味しんぼのみならず、クリームソーダシティにも注目が集まった。
しかし。
この話には、ある都市伝説のような噂が囁かれている。
それが、「ある権力からの圧力」というのは嘘で、実態は、ただの不人気による打ち切りというもの。
正確には、ある権力というのは、ただ単に編集者の上層部のことを指しているだけで、政府や裏組織のような連中ではないというもの。
なぜ、こんな話が出たのか。
これには色々と理由があると言われているのだが、まず一つが、ある権力からの圧力という表現。
そもそも、本当に、権力のある組織から圧力が来たのなら、そうそう「ある権力からの…」なんてことは言えないのではないか、というのだ。
漫画の打ち切りなんてのは、当たり前の行われること。
わざわざ、事を荒立てるようなことをしなくては良いのでは、と。
そして、次に挙げられる理由が、クリームソーダシティの内容。
クリームソーダシティの内容を知っている人は多くないかもしれないが、この漫画は、国会議員を若者が襲撃するなど、バイオレンスな内容になってるのだが、わざわざ権力が圧力をかけるような作品には思えないのだ。
作品自体がSF染みているものに、圧力など掛けるのだろうか、ということである。
そして、これは、別の観点からの考察ではあるが、スピリッツの一種のマーケティングという見方もある。
上述したように、スピリッツでは、同時期(正確には美味しんぼの方が少し前)に、美味しんぼ問題が起きた。
その結果、スピリッツは、アホほど売れたのだ。
問題となった回が載っていた号は、各所で売り切れ続出。
これに対して、炎上商法なのではないか、との声も上がった。
要は、これと似たようなことが、クリームソーダシティでも行われたのではないか、というのだ。
不人気による打ち切りなのか、はたまた上層部との意見の食い違いによる打ち切りなのか、そこら辺は定かではないが、そういった別の理由で打ち切りになる予定を、どうせなら、発行部数に貢献するよう盛大に盛り上がるような終わり方をしよう。
そういった思惑が噂されている。
仮にそうだとしても、彼らは決して嘘をついた訳ではない。
「ある権力からの圧力」=「編集社上層部からの打ち切り勧告」
と、言えなくもないのだ。
これらは、あくまでも都市伝説だが、面白い考察ではある。
ちなみに、炎上商法で売り上げを伸ばしたと噂される例は、何もこの漫画だけではない。
その独特の世界観でタイトル通り正に”進撃”を続けているあの漫画が、炎上商法をしていたというのだ。
しかも、クリームソーダシティよりも、全然露骨で、内容も相当ヤバイことになっている。
子供向け漫画にそれはダメだろ…と突っ込みを入れまくりたいような内容。
その内容というのがこちら。