宮崎駿の息子「宮崎吾朗」が手がけたジブリ映画「コクリコ坂から」
デビュー作の「ゲド戦記」が、あまりにも不評だったため、あまり期待されていなかったが、ジブリの世界感を踏襲している良くできた作品だと個人的には評価している。
父親の残してきた功績による重圧は、やはり凄まじかったらしく、この作品を作るにあたっては相当な苦労をしいられたようだ。
「コクリコ坂から」は1960年代の日本をモチーフにしている。
しかし、宮崎吾朗は当時をほとんど知らなかったため、雰囲気を掴むのに非常に苦労したようだ。
それを見兼ねたジブリスタッフの鈴木敏夫は、宮崎吾朗に当時の日活青春映画を大量に渡したという。
その作品のほとんどが吉永小百合主演の映画だったらしく、その影響をモロに受けているのが、コクリコ坂からのヒロイン「松崎海」である。
言われてみれば、どことなく吉永小百合に似ている。
ジブリスタッフの鈴木敏夫が言うには「あの当時の吉永小百合さんは、垢抜けてなく、オシャレ感がなかったんです。でも可愛いですよね。それはジブリのヒロインにも通じるものがあると思うんです。」とのこと。
たしかに、ジブリのヒロインは時代背景も相まってか、そういったダイヤの原石的なイメージがある。
明らかにケバい感じは、ジブリの世界感にはそぐわない。
過去のジブリ作品のヒロインを見れば、一目瞭然だろう。
最近の若者とは少し違う、昔ながらの女性の可愛らしさこそが、ジブリのヒロインたる条件なのだ。
そういう意味でも「吉永小百合」をモチーフにしたのは正解だろう。
しかし、過去のジブリ作品には「とんでもない人」をモデル?にした作品がある。
それが「平成狸合戦ぽんぽこ」だ。
驚くことに平成狸合戦ぽんぽこに登場する狸には、モデルとなった人物がいるのだ。
そのモデルとなった人がこちら。