やりすぎ都市伝説2016秋でカンニング竹山が語った都市伝説。
10万回に1回。これは飛行機が墜落するおおよその確率である。
これが高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれだが、確実に技術は進歩し、飛行機墜落のリスクは下がりつつある。
ところが、過去に「え?こんなことで?」というような些細なことで、飛行機が墜落したケースがいくつか存在する。
1972年12月、イースタン航空401便の墜落事故。
乗員乗客176人を乗せたこの機体は、着陸寸前に墜落し、107人が死亡するという大惨事を引き起こした。
当時では最新鋭と言われていた「トライスラー」という機体であり、墜落のリスクは限りなく低いとされていた。
ところが、フロリダ空港に着く直前に、近くの沼地に墜落。
捜査チームはすぐさま墜落原因の解明に乗り出した。
しかし、機体をいくら調べても原因は見つからず、トラブルが起きた形跡は1つもなかった。
加えて、乗客の中に怪しい人はおらず、テロ行為の可能性も極めて低かった。
そこで、捜査チームは機体に積まれている「ボイスレコーダー」を解析することにした。
飛行機には、墜落した際に原因を調べる目的で、ほぼ全ての機体にボイスレコーダーが装着されているのだ。
ボイスレコーダーを解析したところ、イースタン航空401便が墜落直前のその時まで順調に飛行していたことが分かった。
ところが、もうすぐ着陸というところで、1つのトラブルが発生した。
それが、コックピット内の1つの電球が切れるという些細なもの。
もちろん、飛行には一切の支障はなく、これが原因で墜落することなどありえなかった。
とはいえ、対処しなくてはならない。
飛行機を自動操縦にしたパイロットは、さっそく電球を交換する作業に取り掛かる。
電球を交換するという、取るに足らない作業をしていたところ、なんとパイロットの肘(ひじ)が操縦桿(そうじゅうかん)に当たってしまう。
パイロットはもちろん、周りにいる人も気付かず、飛行機はそのまま飛行を続けることになってしまう。
それから数分後、副操縦士がある違和感に気付く。
「おかしくないか?2000フィートじゃないぞ!これはどういうことだ?」
その声に驚いたパイロットが外を見ると、すでに墜落寸前で、目の前には地面が広がっていた。
パイロットが「どうなってんだ!」と声を荒らげた瞬間に、警報器が機内に鳴り響いた。
この警報器は、地上30メートルの時点で鳴るように設定されているもので「もうダメです」というメッセージを含んだものである。
つまり、この警報器が鳴った時点で、ほぼ絶望的なのだ。
警報器の「ビー」という音を最後に、ボイスレコーダーは切れていたという。
いくら最新鋭であろうと、肘がハンドルに当たった程度のことで、つまりはちょっとしたパイロットの人為的なミスによって、飛行機は墜落するのである。
2009年7月、リボルノ(イタリア)墜落事故。
イタリア北西部のリボルノという地方で、1組の夫婦が結婚式を挙げていた。
一生に一度、かは分からないが、何とかして妻に感動を与えたい、そう考えた旦那さんは、あるサプライズを用意していた。
それが「飛行機からブーケを落とす」というもの。
ブーケトスと言えば、結婚式のメインイベントの1つでもある。
普段なら花嫁が投げるブーケを、あえて飛行機から落とすという憎い演出を用意していた旦那さんは、ドキドキしながらその時を待った。
そして、ブーケを乗せた飛行機が会場上空に差し掛かったその時、何といきなり飛行機は炎上し、近くのホテルへ墜落、そのまま爆発してしまう。
墜落したホテルに宿泊客はおらず、パイロットも奇跡的に助かり、死者を1人も出すことなかった墜落事故であるが、果たして原因は何だったのか。
実は、落とすはずであった「ブーケ」こそが原因であった。
会場の上空に差し掛かった時、予定通り用意していたブーケをパイロットは外に投げた。
ところが、その投げたブーケが、何とエンジンに吸い込まれて、そのまま炎上したのだ。
そんなバカな、と思うが、実は飛行機事故の中には、エンジンに鳥が入って起きてしまうケースも存在する。
精密機械であるが故の、不運な事故と言えるだろう。
しかし、こういった事故を耳にする度に、改めて飛行機というのがどれだけ綱渡りな乗り物なのかが良く分かる。
ちなみに、飛行機事故が最も起きやすい瞬間をご存知だろうか?
いくら飛行機事故が起きにくいとはいえ、もちろん100%安全とは言えない。
そして、当然ながら起きやすいタイミング起きにくいタイミングというのも存在する。
それがこちら。