やりすぎ都市伝説2015夏でキンボシ西田が語った都市伝説。
日本文化の1つでもある「相撲」
大柄の男2人が、ふんどし一丁でぶつかり合う、なんとも暑苦しいスポーツの相撲だが、実はかなりガチガチの縦社会だという。
先輩の言うことは絶対であり、逆らうなどもってのほか。
しかし、そんな窮屈そうな相撲界の中で、ダントツで後輩の面倒見が良かったのが、元横綱である「曙 太郎」だという。
あくまで私個人の意見だが、縦社会の上に立つ人間は厳しいイメージがある。
そんな中でも曙は、後輩に優しく、数々のエピソードを残しているという。
例えば、後輩と一緒にお酒を飲みに行った時の話。
ベロベロに酔っ払った後輩力士が、何を思ったか道路の標識を曲げたという。
これだけでも都市伝説レベルの話だが、それを見た曙の行動が凄い。
怒鳴るでもなく、優しく「こらこら、ダメじゃないか」と注意し、曲がった標識を真っ直ぐに戻したのだ。
このエピソードからも分かるように、力士のパワーは凄まじい。
今でも「世界最強の格闘技はなにか?」という議論に必ず顔を連ねる常連が相撲なのだ。
それは良いとして、曙太郎のエピソードはこれだけではない。
曙がデビューからの連続勝利記録を塗り替えて、そのお祝いとして温泉へ出かけた時の話。
温泉の玄関先で、坊主頭の少年が落ち込んでいた。
優しい曙は「どうしたんだい?」と少年に声をかけたという。
その少年は涙ぐみながら「僕がスクイズに失敗したせいで、チームが負けてしまったんです・・・」と答えた。
彼は高校3年生の野球少年だった。
それを聞いた曙は、こんな言葉をかけた。
「”負けて覚える相撲かな”という言葉があるんだ。僕だって負けた日には落ち込むけど、勝ちっぱなしの人生なんて存在しないよ。」
これを聞いた少年は「ありがとうございました!元気が出ました!」と言い残し帰っていった。
見ず知らずの少年を気遣い、優しい言葉をかける曙の懐の深さに感銘を受けるエピソードである。
それから数年後、横綱となった曙は、バッタリとある人物と会うことになる。
曙が「はじめまして」と声をかけると、その人物は「あなたと会うのは初めてではありません、何年か前に温泉旅館の玄関先で、野球少年を励ましませんでしたか?実はあれ、僕だったんです。お陰様で、こうしてプロ野球選手になることができました。あの時の横綱の言葉、いまでも忘れません。本当にありがとうございました!」
この人物こそ、のちに世界で活躍することになる、あのイチローである。
イチローの名言に、こんな言葉がある。
「何かをしようとする時、失敗を恐れないでやって下さい。失敗して負けてしまったら、理由を考えて反省して下さい。必ず将来の役に立つと思います。」
少年時代のイチローに曙が残した言葉にそっくりなのだ。
今のイチローを作り上げたのは、曙だと言っても言い過ぎではないかもしれない。
現在の曙は、相撲界を引退し、プロレスラーとして活動しているが、優しさは当時のままだという。
元横綱というブランドを一切ひけらかすことなく、1人の見習いとして、挨拶回りまでもきっちりこなす紳士っぷり。
これからも数々の伝説を残してくれるに違いない。
伝説といえば、忘れてはいけないのが「ビートたけし」だろう。
曙と違い、優しいイメージはあまりなく、どちらかと言えば「凶暴」という言葉がピッタリのビートたけしだが、実はかなりの後輩想いで、曙に負けず劣らず凄まじいエピソードを持っている。
最も有名なのが「暴力団事務所突撃事件」だろう。
続きはこちらからどうぞ。
道路標識を曲げたのは曙の後輩力士ではなく、同期生の大関魁皇だよ