関暁夫が語った都市伝説「バミューダ・トライアングルの真相」
バミューダ・トライアングルというのをご存じだろうか?
今ではこの言葉自体が都市伝説と化しているが、一昔前に話題となった怪奇現象のことである。
バミューダ島、プエルトリコ島、フロリダ半島を結ぶ三角形の海域のことで、この海域に近づくと、
跡形もなく消えてしまうとか、レーダーが故障し墜落してしまうとか、巨大生物が突如現れ襲われると言われていたのだ。
昔はこれらの噂を人々は信じ、絶対に近づいてはいけない恐ろしいスポットとして語り継がれてきた。
しかし、実はこの謎の怪奇現象には真相があったのだ。
バミューダ海域の怪奇現象がまことしやかに囁かれるようになったのは1950年代頃。
当時はまだ地域住民の間で噂される程度の都市伝説だったのだが、1974年にチャールズ・バーリッツという作家がバミューダ・トライアングルに関する本を出版し、世界中で翻訳され、一躍世界の都市伝説となった。
しかしその後、この書籍を解明したところ、バミューダ海域で起きたとされる事故の多くは、
天候不良による海難事故や、違う地域で起きた事故を強引に結び付けられたものと証明された。
では、これまでに噂されてきた都市伝説の数々は嘘だったのか?
実はそうではない。
度重なる事故は、単なる噂ではなく本当にあったのだ。
しかし、それらの多くは怪奇現象でもなければ、天候不良による海難事故でもない。
公にできない、アメリカ政府のある諸事情によるものだった。
実は、このバミューダ・トライアングルの噂が出回り始めた頃、中南米では革命やクーデターが起こり、非常に不安定であった。
そこに介入すべく、アメリカは裏で水面下で画策していた。
その頃、キューバではキューバ革命が勃発。
アメリカと冷戦関係にあったソ連(当時)と接近し、キューバ危機が起こった。
アメリカはこの事態を受け、万が一の時のために、バミューダ海域に兵器を配置したのだ。
その中には、最新鋭などの兵器もあり、敵の手に渡らないように、近づいてきた航空機や客船を撃墜していった。
(当時は民間機を装ってのスパイ行為が当たり前にあったため)
これが、バミューダ・トライアングルの真相だという。
さらに、バミューダ海域でアメリカは度々水爆実験を繰り返していたため、船や飛行機のレーダーが狂ったと言われている。
これらの極秘情報が一人歩きした結果「バミューダ・トライアングルには魔物が潜んでいる」という都市伝説が浮上したのだ。
「火のない所に煙は立たぬ」とはよく言ったもので、都市伝説の背景にはこういった国家の陰謀や策略が渦巻いていることが多々ある。
一方で、こういった国家の身勝手な軍事行為を、暗に批判する作品も多い。
例えば「ゴジラ」なんかは、その代表的な作品と言えるだろう。