やりすぎ都市伝説でアンタッチャブル柴田が語った都市伝説。
昭和11年に発生した事件の中で、最も有名な三大事件がある。
それが「阿部定事件」「二・二六事件」そして「上野動物園の黒ヒョウ脱走事件」だ。
「阿部定事件」はかなり有名な事件なので、1度ぐらいは耳にしたことがあるだろう。
阿部定という女性が、交際相手を殺害し「性器」を切り取って持ち歩いたという、不気味な事件である。
このインパクトにより、当時の日本では大々的に報じられた。
そして、もう1つの「二・二六事件」
こちらもかなり有名な事件だ。
青年将校によるクーデター事件であり、現在でも歴史の教科書に必ず出てくるビッグニュースである。
しかし、これら2つの事件よりも「上野動物園黒ヒョウ脱走事件」の方が、よっぽど重大なニュースであると柴田は語る。
上で紹介した2つの事件は、そのインパクトによって多くの人に知られることとなったが、実際の被害を考えるとよっぽど黒ヒョウ脱走の方が恐ろしいというのだ。
それもそのはずで、ヒョウというのは非常に獰猛な生き物で、人間を襲って食べることもある。
日本には野生のヒョウはいないが、地元の人間からすれば「ライオン」や「バッファロー」などと同じレベルで危険視されているのだ。
それほど危険な動物が、街中を歩いていると考えたら、確かにゾッとする。
言うなれば、凶悪犯罪者が「街をウロついている」のとほぼ同じなのである。
しかも、当時はネットなんてあるはずもなく「黒ヒョウ」と聞いても、ほとんどの人がピンと来なかったという。
「ネコの大きいやつ」ぐらいの認識で、危機感など微塵もなかったのだ。
この事態を受けて、機動隊は総動員体制で、街中の捜索にあたった。
しかし当時の技術では、すばしっこい黒ヒョウを捕まえられるはずもなく、かなりの苦戦を強いられた。
そんな中、1人の男が立ち上がったのだ。
その男は機動隊や警察とは一切関係のない「ボイラー技工士」であった。
この事件には全く関係ないこの男は、仕事柄筋肉が凄く、かなり屈強だったらしい。
そして彼は、機動隊にこう言い放ったのだ。
「そんなデッカイ猫だったら、俺が捕まえてやるよ♪」と。
当時の住民の「ヒョウ」に対する認識が、どの程度のレベルであったかが読み取れる、いかにもバカっぽい発言である。
しかしなんとその男。
ベニヤ板1枚で、脱走した黒ヒョウを押さえ込むことに成功したのだ。
これにて事件は一件落着したのである。
都市伝説というよりは、かなりお笑いに近い話ではあるが、実際のところ「ベニヤ板」で黒ヒョウを捕まえるのは、相当難しいだろう。
先ほども言ったが、この黒ヒョウというのは日本には生息していない。
日本という国は、島国という特性を持ち合わせているため、危険な動物はいないとされている。
しかし、実はそんな日本にも唯一危険な動物が存在していることはご存知だろうか?
それが「熊」である。
日本には「ツキノワグマ」と「ヒグマ」が生息しており、その被害報告は後を絶たない。
過去にも「三毛別ヒグマ事件」という、日本史上最大の「獣害事件」が発生している。
人間の肉の味を覚えたヒグマが、3度に渡り民家を襲撃され、計8人が食い殺された、前代未聞の事件である。
事件詳細が動画にてアップされているので、興味があれば観てもらいたい。
かなり衝撃的な事件なので、それなりの覚悟を持ってどうぞ。
うそくさい