2014年、御嶽山の噴火が起きた。
この噴火では、死者まで出る事態となり、火山噴火の脅威を世間に知らしめることとなった。
しかし、御嶽山に限らず、実は日本には、多くの活火山が存在していることを知っているだろうか。
日本は、1年間に約15000回の地震が発生すると言われている地震大国だが、実は火山大国でもある。
そして、日本に存在する活火山の数は、なんと100を超えるのだ。
しかし、火山というのも地震と同じように、全てが分かっている訳ではない。
実際、活火山の定義が非常に曖昧で、過去には、活火山、休火山、死火山、という区分に分けられていたりしていた。
だが、後々の火山研究の発展により、これらの区分けにあまり意味がないとの結論に達したと言われ、噴火の可能性がある山は、全て活火山とするとされるようになったと言われている。
そんな日本の火山事情。
今は、活火山の定義をこのようにしている。
「概ね過去1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山」
そして、更には、活火山を噴火リスクで三+一に分類している。
危険ランクA:13
危険ランクB:36
危険ランクC:38
危険度不明:23
そして、今回噴火をし、死者まで出る事態となった御嶽山は、危険ランクAに分類されている。
しかし。
これら分類分けをした所で、地震と同じく、いつ噴火するというのは、全く分からないのだ。
活火山というのは、基本的にはいつかは必ず噴火すると言われている。
それが10年後なのか、100年後なのか、1000年後なのか、は分からないが、火山活動をしている山というのは、必ず噴火するのだ。
そして、その中でも、今最も噴火の注目を浴びている山がある。
それが、富士山だ。
富士山は、100年周期で噴火すると言われている活火山なのだが、実は、前回の噴火から100年以上を経過しており、次の噴火はいつ来てもおかしくないのだという。
それは自然の摂理なので仕方ないのだが、問題は予測される被害の大きさである。
富士山が本気で噴火した場合、その影響は東京にまで来ると言われている。
交通機能が麻痺するという説もある。
火山程度でそんなこと・・・
と思うかもしれないが、火山の噴火というのは、時に大惨事を招くほど危険。
事実、過去に火山の噴火が原因で滅びた町というのが存在する。
それがイタリアのポンペイだ。
歴史的にも有名な話だが、ポンペイという町は、火山の噴火による火山灰の影響で、壊滅したのだ。
死者は約2000人。
そして、火山灰に埋もれた町は、その後1000年以上の間、再建されることなく、死地と化していたのだ。
これを、現代に当てはめるのは難しいかもしれないが、火山の噴火の影響というのは、今の家屋でも対処出来ない。
更に、富士山は活火山の中でも最大規模を誇っている山なので、その富士山が本気で噴火した時。
一体、その周辺地域はどうなってしまうのだろうか。