2014年夏に公開されたジブリ映画「思い出のマーニー」。
元々の原作は、
イギリスの児童文学であるこの作品ですが、
あまり人気が出ませんでした。
同時期に公開された映画の中でも、
興行収入は3~4位程度。
ジブリにしてはあまりパッとしなかった印象ですが、
これに関してある都市伝説というか噂があります。
まず、この「思い出のマーニー」を監督したのが米林さんという方です。
この方は、同じくジブリ映画の
「借りぐらしのアリエッティ」も監督されています。
⇒借りぐらしのアリエッティの裏設定がヤバ過ぎる
しかし、その借りぐらしのアリエッティとは最大の違いがあります。
それが、宮崎駿監督の存在。
映画「風立ちぬ」を最後に、
長編映画の監督業を引退すると公表した宮崎駿監督ですが、
「借りぐらしのアリエッティ」の時には、米林監督に、
色々とアドバイスをしていたそうです。
つまり、アドバイザーのような立場で、
「借りぐらしのアリエッティ」の制作に携わっていました。
しかし、「思い出のマーニー」では、
全くノータッチだったそうで、そのため、
ジブリならではの繊細な描写が描かれず、人気が出なかったのでは?
と言われているのです。
そして、もう一つ。
「思い出のマーニー」がアナと雪の女王の劣化版説。
両方を見ていればなんとなくは気づいているかもしれませんが、
この二つの映画には、共通点があります。
それが、
「頑張っても報われない女性が人生を切り開こうとするストーリー」
この似たようなテーマに焦点を当て描かれた両作品ですが、
一方は、歴史的大ヒットを記録し、一方は、非常に微妙な結果に。
その理由の一つが、原作の有無だと言われています。
上述したように、「思い出のマーニー」には、原作があります。
その原作ですが、結構な長編で分厚い書籍2冊分。
つまり、そもそも2~3時間程度という尺に収めること自体、
無理があったでのはないかと言われているのです。
事実、映画を見た人の感想の中で、
「話が飛躍しすぎてて付いていけない部分が多々あった」
という感想がチラホラあります。
一方で、アナと雪の女王に原作は存在せず、ディズニーのオリジナルです。
元々尺に収める前提で作られた作品と、
児童文学の長編作品を尺に収めた作品。
この差が人気の差に繋がったのではという訳です。
ただし、結果論であーだこーだ言った所で、真相は分かりません。
そんなものが分かれば苦労はしませんからね。
なので、
ヒットを飛ばした作品の理由それ自体が、
そもそも永遠の謎、都市伝説と言えるでしょう。
2015年5月、この「思い出のマーニー」は全米公開された。おそらくアカデミー賞を取るだろう。
オレ的にはそれほどの作品。