ヒーローモノのアニメや特撮は多数あるが、その中でも、登場した際、もっとも、視聴者に衝撃を与えたのが仮面ライダーだ。
その仮面ライダーだが、実は、作品が生まれたのには、時代背景が大きく影響していて、ある組織との戦いを描いていると言われている。
それが、共産ゲリラだ。
仮面ライダーが登場したのは、40年以上前の1971年。
今でも、最新シリーズがリリースされ続け、未だに子供の間ではヒーロー。
これだけの長寿ヒーローは、仮面ライダーとウルトラマンぐらいだ。
では、その仮面ライダーの敵が共産ゲリラというのはどういうことなのか。
これには、時代背景が大きく関係している。
1970年と言えば、共産ゲリラが衰退していた時期である。
その少し前から盛んであった学生運動なども陰りを見せ、少しずつ、過激な共産ゲリラに対して、むしろ嫌悪感を抱く人の方が多くなっていた。
そんな時に登場したのが仮面ライダーだ。
そして、1970年代と言えば、共産ゲリラの最期のいたちっぺとも思える事件がいくつか発生している。
その代表格が、浅間山荘事件だ。
この事件は、共産ゲリラの中でも特に過激な手段を取ることで有名な、赤軍と呼ばれる過激派の連中が起こした、立てこもり事件である。
そういった事件を起こすことで、世間的な認知も、共産ゲリラ=過激派テロ集団という見方が更に強まって行った。
ちなみに、浅間山荘事件には、ある別の都市伝説が語られている。
その都市伝説が、こちら。
⇒あの国民的商品は浅間山荘事件がきかっけで爆発的に人気になった!?
話を戻そう。
そういった時代にあった1970年に生まれた仮面ライダー。
それが反映された結果、彼らのような過激な暴力集団を敵とする設定で描かれたというのだ。
その証拠に、仮面ライダーの敵は、思想や言動の部分で、共産ゲリラと通ずるところがある。
その中でも代表的な例が、優秀な人間を洗脳したり、裏切者に対しては、執拗に制裁を加えることが挙げられる。
実は、仮面ライダーの主人公役で出てくる本郷猛が、仮面ライダーに変身できるのは、ショッカー軍団の改造によるものなのだ。
彼は、過去にショッカーに拉致され、人体改造を施され、仮面ライダーになった。
しかし、そのショッカー軍団に反旗を翻し、逆に、悪の組織を叩く側に回る。
そして、ショッカーは、そんな本郷を執拗に追いまわし、卑劣な手で彼を倒そうとする。
この一連の様が、正に浅間山荘事件の描写そのものなのだ。
こういったことから、仮面ライダーは共産ゲリラとの戦いを描いていると言われるようになった。
そして、ヒーローモノの作品において、こういった敵組織側の裏設定は珍しくない。
例えば、あるアニメにおいては、敵側として、アメリカを設定している。
しかも、その内容は、かなり過激で、アメリカのやり方を痛烈に批判している。
そのアニメというのが…
“ジャミラは可哀想か”とかいうサイト思い出した
ゲバコンドルとかいう怪人もいたし意識はしていたのかも