世界的な流行も懸念されている「エボラ出血熱」
現在も感染者は増え続け、パンデミック(感染拡大)はほぼ避けられないと言われている。
感染すると「致死率50%~90%」という脅威の病原体であるエボラだが、なんと…
”明日にでも日本に上陸してもおかしくない”という都市伝説というか噂があるのだ。
ぜひ都市伝説であって欲しいと願うが果たして…
医療の専門家は次のように話した。
「少し前に日本で初の感染者か?と疑われた人が陰性(=エボラではない)と判断されたが、明日日本に上陸してもなんらおかしくない。少なくとも、エボラ出血熱が日本に上陸することは間違いない。みんなが思っている以上にアフリカ(エボラ出血熱の発祥地)と日本はそんなに遠くなく、むしろ意外と近い。既に、アメリカなどでは2次感染者も確認されており、世界的大流行は避けられない。」
何とも恐ろしい話ではあるが、どうやら日本上陸は間違いないようだ。
現在は世界中で約13000人が感染しており、既に世界的大流行の兆候は見せている。
なのでここからは、エボラ出血熱に関する情報を書いていくので、しっかりと正しい知識を身につけて欲しい。
【エボラ出血熱】
●潜伏期間:2~21日
潜伏期間が比較的長く、エボラ出血熱かどうかの判断が意外と難しい。
潜伏期間中は自覚症状はなく、分からない場合がほとんど。
しかし、潜伏期間中は感染者と接触をしても感染はしない。
●致死率:50%~90%
発症すると「50%~90%で死亡する」と言われており、ウイルスの中でも相当危険な部類に入る。
●初期症状:発熱・頭痛・筋肉痛・食欲不振
初期症状が「風邪」と非常に酷似しているため、見極めがかなり困難。
●中期症状:嘔吐・下痢・腹痛
この辺りから症状が悪化する特徴があり、ここまでくるとかなり危ない。
●末期症状:全身から出血・吐血・下血
出血熱と呼ばれる所以がこれで、全身から出血し死亡するケースがほとんど。
末期症状から回復することは非常に困難で、ここまでくると助からない場合が多い。
●感染経路:血液・排泄物・唾液
感染経路は主に「血液」「排泄物(尿や糞、嘔吐物)」「唾液」で、空気感染はしない。
先程も述べたが、潜伏期間中には感染せず、感染するのは発症してからとなる。
感染者と接触すると感染の恐れがあり、
「ハグや握手」「ほっぺにキス」「一緒にお風呂」「同じトイレを使う」「くしゃみや咳のしぶき」
これらの行為も危険と言われている。
感染力は非常に強く、感染者と接触後に顔を触ったりして感染したという報告もあるほど。
●エボラ出血熱の起源:1976年(アフリカ)
実は、エボラ出血熱の起源はかなり古く、昔からその存在は確認されていた。
しかし当時は、アフリカのみで流行していたため、そこまで危険視はされていなかった。
アフリカでは6回ほど流行を繰り返し、感染者も100人規模でそこまで感染が拡大するようなウイルスではなかった。
しかし、ここ最近になってアフリカを飛び出し世界的な感染症となっている。
これの原因を、医療の専門家は次のように述べた。
「昔はそれほどの感染力ではなかったエボラ出血熱がここまで流行した背景には、ウイルスの進化の影響があると見ている。ウイルスは常に変化し、進化し続ける病原体で、今回の流行をみると「エボラ出血熱は進化した」と言わざる追えないと思う。」
なんとも迷惑な話だが、ウイルスが進化する例は少なくない。
毎年流行するインフルエンザが良い例である。
そんあ驚異的な進化を遂げるエボラ出血熱だが、日本に上陸した際の対策方法が果たしてあるのか?
現在は特効薬もなく、現状感染したらほぼ死亡するだろう。
しかし、実は日本という国で大流行することはほぼありえないというのが専門家の見解である。
その理由が、日本の医療におけるインフラ(環境)にある。
実は、日本の医療は世界で最も優れていると言われており、過去にウイルスが世界的に流行した際もほとんど被害を出すことはなかったという。
2010年に流行った「新型インフルエンザ」の時も、世界でもっとも少ない被害で食い止めている。
【新型インフルエンザによる死亡率】※10万人に対する%
・アルゼンチン⇒14%
・アメリカ⇒4%
・カナダ⇒1.3%
・オーストラリア⇒0.9%
・イギリス⇒0.7%
・日本⇒0.16%
世界と比べてどれぐらい日本の医療が優れているかがよく分かる。
そしてもう1つ、医療に限らず素晴らしい点が日本にはある。
それが「メディアや政府の対応」だ。
新型インフルエンザが流行した際にも、連日テレビやお店で「手洗い、うがい」を促していた。
実はあまり知られていないが、ウイルス対策に置いて「手洗い、うがい」は効果抜群なのだ。
そういった日本のあり方が、ウイルスの大流行を食い止めている背景があることを知っておいて欲しい。
更に、先ほど「特効薬はない」と書いたばかりだが、これはあくまで現在の話であって、実は日本の「富士フィルム」が開発した薬がエボラ出血熱に効くのではないか!?という話が持ち上がっている。
その薬がこちら。
アビガン錠(ファビピラビル)
この薬は元々、インフルエンザの特効薬として開発されているのだが、その特性がエボラ出血熱にも有効なのではないかと言われているのだ。
試験的にではあるがこの薬をエボラ感染者に投与しており、治癒した患者もいるという。
更に、日本には明治時代に開発された「血清療法」という治療方法が存在し、今回のエボラ出血熱にその応用方法が効果的であるというデータも出ている。※8人中7人が回復
日本が開発した医療技術や薬が世界を助ける姿に、いち日本人として誇らしい気持ちになる。
しかし、何度も言うように、特効薬や治療に頼らず、まずは「エボラ出血熱に感染しないこと」が最重要である。
なので、ここからは個人でできる対策方法を紹介する。
1、感染の多い地域には行かない
現状最も感染者が多い地域は、発祥地である「西アフリカ」である。
どうしても行かないといけない理由がない限りは、行くのは控えて欲しい。
2、手洗い、うがいの徹底
先程も述べたが、ウイルス対策で最も重要なのが「手洗い、うがい」なのだ。
原始的な方法ではあるが、これほど効果のあるものは他にはない。
3、自己申告
感染の可能性がある場合は、放っておかずに直ぐ病院に診察に行くこと。
そして、ただ診察するのではなく、病院側に「エボラ出血熱の感染の疑いがある」ことをしっかり報告すること。
基本的には、申告しない限り、単なる風邪として処理されることが多いという。
しかし、しっかりと申告することで、きちんと対応してもらえる。
なので、少しでも感染の疑いがある場合は、必ず医師に申告すること。
これは自分を助けるということでもあるが、自分の周りの大切な人(家族や友人)を助けることにも繋がる。
2次感染や3次感染を防ぐ為には、自己申告というのは決して欠かすことができない重要な役割なのだ。
4、エボラ出血熱の正しい知識と対策方法を周りに伝える
感染病は必ず誰かを伝って、自分自身や周りの人に感染するもの。
身近な人が感染したらそれだけで感染率は爆発的に上がり危険度が増す。
自分だけではなく、周りの人と一緒に気をつけることにより、初めて感染を防ぐことができるのである。
今回こうして正しい知識や対策方法を学んだわけだから、周りの人にしっかり伝えて欲しい。
この記事をツイッターやフェイスブックでシェアしても構わない。
一人一人の意識や知識こそが、ウイルス対策で最も必要なのだから。