やりすぎコージー都市伝説、アンジャッシュ渡部が語った「アンパンマンの都市伝説」
アンパンマンを知らない子供はもはや日本人ではないだろう。
それぐらいの知名度と人気を博している国民的ヒーローアンパンマン。
そんなアンパンマンには衝撃的な誕生秘話が存在したのをご存知だろうか。
アンパンマンが誕生したのは1969年。
「こどもの絵本」の第10回から連載が始まった。
初期のタイトルは「アンパンマン」で、後に「あんぱんまん」に変更される。
しかし、作品名が平仮名なのはどうなんだ?という理由から「それいけ!アンパンマン」へ変更。
その名前がそのまま現在まで使われている。
連載当初(1969年)は一切人気が出ず、むしろ酷評だった。
「貧困に苦しむ人々を助ける」という内容が幼児に理解できるのか?という批判が相次いだという。
しかし、問題なのは内容ではなく「絵」の方だった可能性が高いと今では分析されている。
というのも、初期の頃のアンパンマンは今とは明らかに異なっており、ただの太ったおじさんなのだ。
その衝撃的なアンパンマンの姿がこちら。
実は初期のアンパンマンは「アンパンを運ぶヒーロー」という設定で、現在のようなゆるキャラではなかった。
現在のアンパンマンになったのは発売から6年後の1975年。
それまではこのおじさんで連載していた。
そもそもなぜこのような設定で、なぜ食材がアンパンなのか?
実は、アンパンマンが売れるようになったのはやなせたかしさんが50歳になってからのことで、それまでは激貧だったという。
そんな時期に、お腹を空かせながらボーとしていたらふと、
「空から食べ物を恵んでくれるヒーローがいたらいいなぁ・・・」と思ったという。
これこそが現在のアンパンマンの原点である。
ではなぜアンパンなのか?
やなせたかしさんは常々「アンパンは平和の象徴である」と語っていたという。
やなせたかしさんは戦争経験者で、その悲惨な状況を誰よりも知っている。
だからこそ誰よりも世界の平和を願っていたのかもしれない。
アンコという日本の食材を西洋の食材であるパンで包む。
こんな風に世界が手を取り合えるようにという願いを込めたと言われている。
背景を知らない人からすると、謎な設定が多過ぎるが、知れば知るほどアンパンマンの偉大さに感服するばかりだ。
ちなみに、これはあくまで余談だが、初期のアンパンマンは敵国のミサイルに撃たれて亡くなるというシナリオであった。
ミサイル直撃の瞬間の衝撃画像がこちら。
こんなシナリオや設定が流行るわけもなく、1975年に今のアンパンマンへと変更されることに。
そして現在、誰もが知る国民的ヒーローへ。
あのアンパンマンですら苦労してきたのだ。
まさに戦争を体験し、貧困で苦しんだやなせ先生にしか書けない作品と言えるだろう。
ちなみに、戦争を題材にしたアニメや漫画は数多く出版されている。
アンパンマンのようにメッセージ性が比較的弱いものもあれば、ダイレクトに戦争の悲惨さを伝えるアニメもある。
その代表的な作品が「ピカドン」
元々子供向けに放送されていたアニメなのだが、あまりにも怖すぎる内容に子供が絶叫。
現在ではほぼ上映されることがなくなった伝説のアニメである。